集中!~マンダラ塗り絵、塗ってみた。~(STAEDTLER Mandala Creator)

マンダラ作成用webアプリ、「STAEDTLER Mandala Creator」を使用。

前回の投稿、「ステッドラー マンダラ クリエイター」のご紹介」に続き、今回は2つ検証したいことがあったので新たにマンダラを作成してみました。

参照:ステッドラー社のマンダラ塗り絵webサイト→ https://www.staedtler.com/en/inspirations/mycreativeescape/mandala/

(1)線の濃淡

どうやら各パーツ(パターン)のサイズを小さくすると線が薄く(細く)、大きくすると濃く(太く)なるという法則があるっぽいです。モニタで見ているだけでは違いはあまり分かりませんが、印刷すると濃淡の差がありました。それから、パターンによって標準の線の状態が微妙に違うようです。

(2)線のギザギザ

パターンのサイズを大きくすると線のギザギザが目立ちます。そういう仕様のようです。

もし、プリンタの設定を変更してきれいに見える印刷が出来るなら、それでよいのですが、出来ない場合は画像編集ソフトで調整したほうがきれいに見えると思います。
保存形式はPDFですし、各パターンに著作権があるのだと思いますが、「線をなめらかにする」ためにJPEGとかで画像保存して加工修正しても、たぶん大丈夫ではないかと思います。

PDFファイルをモノクロで印刷して塗ってみた。

今回作成したマンダラをダウンロードした形式のままでモノクロ印刷しました。そしてそれに色鉛筆で着色しました。

・A4サイズ・普通紙 64g/㎡、インクジェットプリンタ使用。
・水彩色鉛筆(ステッドラー カラト アクェレル)で着色。
     マンダラ塗り絵画像1

基本的には「同じ形は同じ色で塗る」というルールで塗っていきました。
ある程度は集中していないとうっかりして色を間違えそうになるので、気が引き締まります。パズル塗り絵に近いものがありますね。(やったことないけど興味はあります。)
塗る順番はバラバラで、全体の配色のバランスを考えながら塗っていきました。一番外側のハリネズミ?だけ色が決められなくてグラデーションにしました。

編集したJPEG画像を印刷して塗ってみた。

前回作成したマンダラをA4サイズ1枚に2個印刷して色違いで塗ってみました。

実験として、べた塗り・線描・フリーハンドの模様を書き加える、という3つの方法を試しました。実験としてはこれでよかったのですが、模様の配置は定規で測って規則的な位置に書くほうが、よりマンダラらしい仕上がりになりそうですね。

最初、A4サイズの用紙の真ん中にマンダラを1個だけ大きめに印刷したら、印刷された線の濃淡とギザギザが目立って気になったので、全体に均一な質感の線に見えるように少し画像編集し、中心部分の模様の重なりを修正して、印刷し直しました。写真を撮る時に黒い下敷きを敷くのを忘れたので、用紙裏面のインク(ミスプリント画像)が微妙に映ってしまってます。

・A4サイズ・普通紙 64g/㎡、インクジェットプリンタ使用。
・1個目。水彩色鉛筆(ダーウェント ウォーターカラー)で着色。

     マンダラ塗り絵画像2


・2個目。油性色鉛筆(三菱鉛筆 880級)で着色。
     マンダラ塗り絵画像3


マンダラの活用

画材のカラーチャート・練習用題材として使える。

マンダラは、いくつかの図形が規則的に並んで構成されていて円形であることから、色相環を作るように着色するのが簡単に出来ます。初めて使うメーカー(ブランド)の画材のカラーチャート・混色見本作成のための枠線、試し塗り用の題材として活用しやすい図案です。

一般的なカラーチャート作成との違い

  • 枠線なしか、単調なタテヨコ枠線の中に順番に色を塗っていくだけの各種チャート作りは、いかにも作業している感じがして退屈だと思うこともあるでしょう。その作業の中で枠線が絵になっているだけで、かなり楽しくなります。
  • 「見本表機能付きの塗り絵」としてマンダラを塗る時は、図形を目安線程度に捉えて真っ白な紙に色を付けるつもりで自由に色を置いていくのがおすすめです。
  • 無作為に塗っていくだけでも、「混色すると色が濁る組み合わせ」とか、「調和させるのが難しい配色」を発見できることがあります。

一般的なカラーチャートや試し塗りは必要なもの?

基本的には必要性を感じたら作る、という方針でいいと思います。無理して作っても活用しない物であれば、それに使った時間も画材ももったいないですから。以下、色数・種類別の目安をまとめてみました。
  • 基本24色セットぐらいまでは無理に作らなくてもいいと思います。はっきり違いが分かる色相になっているので、慣れるのも早いです。
  • 36色以上のセットになると、色によって質感が異なるものが増えてくるので、本番で失敗しないためにも試し塗りはしたほうがいいでしょう。
  • 100色以上の色鉛筆セットなんかは、コンパクトな普通のカラーチャートが有ると便利ですが、一気に作ろうとするとけっこう大変です。入手したばかりの時期は、無理をしないで新しい画材を楽しむ事を優先し、カラーチャートは少しずつ気長に作るか余裕がある時にまとめて作るのが良いでしょう。マンダラで試し塗りもおすすめです。
  • 絵の具の場合、上記3点に加えて練習も兼ねて混色見本を作ってもいいかなと思います。水彩では稀に顔料の組み合わせによっては綺麗に混ざらないことがあります。

    練習用に適した、2種類の紙

    安価で一定以上の品質の紙で、購入しやすい物を選びました。

    (1)画用紙

    今回は色鉛筆で塗りましたが、絵の具や水性カラーマーカーを使う場合は一般的な画用紙がおすすめです。紙の表面に水をはじく加工がされていないか、加工が弱いため、インクジェットプリンタのインクが紙に染み込み、水で溶け出しません。(顔料タイプのメーカー純正黒インクで過去に使用しました)

    下記リンクの商品は、日本のぬりえブックで多く使用されている用紙に厚みが近いです。両面に印刷して、水彩で塗った面の裏側も水彩で塗る時は、水の量を極力少な目にすれば大丈夫ですよ。クーピーペンシルとも相性が良いです。ただし紙の表面が柔らかめなので、色鉛筆はブランドによっては色が乗りにくい場合があります。比較的、表裏の差が少ない部類だと思います。画用紙としては、どちらかと言えばなめらかな質感です。

    過去に使用したことがある画用紙はこちら。

    (2)ケント紙

    水を使わない画材(高級油性色鉛筆や細字ゲルインクボールペン・細字カラーペン)を使う時はケント紙もおすすめです。見た目が薄く感じられるかもしれませんが、画用紙より紙の目が詰まっていて固くしっかりした紙質で、紙の目の表裏の差がほとんどありません。紙の表面がなめらかでデコボコしていないので細密描写に向いています。
    ※ケント紙は水を吸い込みにくいので、使用状況によってはプリンタのインクが滲むことがあります。

    上記のコクヨケント紙は実は使ったことが無いんですけど、どこにでも売ってる感があって、悪くなさそうなのでいつか使ってみたい製品です。これとは別に、昔画材店で購入した「ホワイトピーチケント 番手#150(135㎏)」というケント紙を持っていて、これが描画用ケント紙としては安価で、低価格帯の色鉛筆でもそれなりに色乗りが良くて使いやすく、厚みも厚すぎずプリンタで印刷用紙としても使えて気に入っていました。ネット通販で購入できるか探したら、同じと思われる商品がいくつかあったのですが、送料も含むとどれも結構高かった・・・。近所に大型文房具店、画材店がある人は探してみてほしいケント紙です。


    マンダラ塗り絵は思った以上に集中力が必要。

    色選びで失敗しないためには、「観察すること」がとても大切です。

    私は塗り絵の仕上がりのイメージを明確に持つというのが苦手で、試行錯誤を重ねながら塗っていくので、ぼ~っとしているとあっという間に失敗してしまいます。マンダラ塗り絵は精神状態が強く出てしまう分、色選びが特に難しいです。

    マンダラを塗る時に行なっている手順

    1. 最初に1番気になる色を選び、これから塗ろうとする絵を眺めてその色を塗りたい場所を決めて塗ります。
    2. 次に2番目に気になる色を選びます。
    3. 「観察」を始めます。全体の調和を考えて2番目の色を、1番目の色の近くに塗るのか遠くに塗るのかを決めます。
    4. 続いて3~5色目ぐらいまでは「この色が塗りたい!」という色を選び、後は「調和の取れた配色のマンダラ」を目指して塗っていきます。
    5. 全部塗り終わったら、全体のバランスを見て違和感のある部分の色相などを調整して、完成とします。

    ポイント

    • 塗り進めるにつれて意識をマンダラに集中させて観察することが重要になってきます。注意力が散漫になっていると、観察しているつもりが目に見えているだけ、という事になり、最終的に変な違和感のある配色になってしまいます。消して塗り直すという作業はしたくないので、一筆入魂という感じで集中して塗るのが私の理想です。(ちなみに塗り絵は非常に個人的嗜好の強い趣味だと思っていますので、万人受けする配色にする必要は無いと思っています。)
    ※ーーー 色選びの注意点 ーーー※ 
    色選びの手法のひとつに、「最初にいくつかの色を選び、その選んだ色だけを使う」という、使う色数を限定してしまう方法がありますね。私の場合、この手法では前提として混色しないで使うことを想定していて、選んだ色に3原色が含まれていても過剰な混色はしません。普段は使わない色の組み合わせなどで、新しい発見があったりして効果的です。でも実は万能ではなく、時々この手法でストレスが溜まることがあるので注意が必要です。以下がその例です。
    1. 選んだ色が、調和を取るのが難しい組み合わせになっている。→例:新境地を求めて奇抜な配色に挑戦してみたものの、期待する仕上がりにならないことがストレスになる。
    2. その時の深層心理からかけ離れた色相を選んでいる。→例:この間は大好きな赤・ピンク系にしたから今日は苦手な青・緑系、明日は茶色系にするなどの日課のような理由で色を選んだ場合、「赤・ピンク系が塗りたいなあ」という意識が働き、それが満たされない事がストレスになる。
    ほかにも原因があると思いますが、上記1と2は特に珍しいことではなく、色数を限定していなくても普通によくあることなので、自ら進んでストレスの原因になりそうな手法をわざわざ使わなくてもいいかなあと個人的には思います。色彩に関する専門知識をお持ちの方なら、論理的な配色を元に色を選ぶ事は簡単かもしれませんが、そうでない場合は意外と難しい工程です。何も考えずに色を選ぶのは楽しいのですけれどもね。

    私の場合は、練習や混色・配色のテスト目的で色数を限定することはあります。混色する事が前提の3原色塗り絵も嫌いじゃないです。それでも、今は楽しい塗り絵を目指しているので、なるべくストレスは避けたいと思うわけです。



    マンダラは心理学の観点からも研究されていて、心理的なサポートをテーマとするマンダラ塗り絵本も多く販売されていますね。当ブログではそれらとはちょっと違って、マンダラも普通の塗り絵と同じように扱っています。私が持っているぬりえブックにも、マンダラが取り入れられたページがいくつかあるので、いつかまたご紹介したいと思います。

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